2012年6月22日金曜日

京や江戸の名所図会を見て


洛中洛外図屏風一部・江戸時代
昨日、京や江戸の図絵を観てきた個人の感想ですが。
西洋絵画を在京テレビ各局で放送してくれるからロシア、フランス、ドイツ、イタリア、ベルギー、オランダ、北欧、東欧の美術館へ行かなくても絵画、彫刻などが見られるし最近では画家一人ひとりの生い立ちから晩年まで作画の変遷や思想、背景についても放送してくれる。心打たれてホンモノを見に行きたくなるのもあるし王女、后の首輪、耳輪の宝石の描写技術がもすごく精緻な宮廷肖像画家がオーストリアやドイツにいたと思う。
しかし日本画の緻密さ、細密さは技工面で描画力で西洋絵画にはない卓越したものを僕個人の考えでは持っていると思う。古い中国の絵巻物の中にはあるし学んだのかもしれないが洛中洛外図、江戸名所図絵などに描かれている作業する人、見物する人、旅人の服装、顔の表情の喜怒哀楽まできちんと書き込まれており拡大しても明瞭で誤魔化しがない。絵師が分担し描いたもので西洋絵画とは画材、描写方法が違うとはいえ西洋絵画に影響を与えているほどだ。巻物や屏風の絵と部屋を飾る絵とは異なると言われるかもしれないが大半は海外へ流出している絵画を調査し見せてくれるテレビ局があってもよさそうなものだと桃山、江戸期の絵画を見て素人は感じた。


お向かいのあさがおさいてつゆやすみ 枯沼

江戸名所図会 神田明神一部

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