2011年9月21日水曜日

さじ加減

昨日「笑いの心」大雅・蕪村・玉堂と仙厓 を見て来た、いつもそうだが絵画に素養があるわけでないから自分の心に打たれるものが良い作品と思っている、さすがに今回は思わず噴出す良い絵が沢山あった。
多くのユーモアのある絵の中で「生かそうと殺そうと」と書かれた賛の下に木匙が一本描かれている。
これが有名な「さじかげん画賛」でこれに惹かれた・・・写真は売店の絵葉書を求めた。
いろいろな場面でさじ加減ひとつだとか云われるが匙の上の量の多少により昔から運命が決まる例が多い、全て神の匙加減で決まるなら良いが邪な心を持つ人間が決めるのだからたまったものではない「それもこれもお上の匙加減一つでございますからイッヒッヒ」も生まれてくるのだから。
人の運命なんてこれ一つで決まる事が多いのだからのだからくよくよせずおおらかに生きろと僧は語っているのだろう。


大雨の溢れ出し来て彼岸花    枯沼

3 件のコメント:

三四郎 さんのコメント...

低級で下品な「お笑い」がもてはやされ過ぎの昨今、こういう「笑いの心」がもっと大切にされないとけませんね。

ヨッチャン さんのコメント...

本当に最近のお笑いの低俗加減、情けないです。

ユーモアもそれだけ難しぃということなのでしょうか?

さんのコメント...

三四郎 様

 隣に「すりこぎ」というのがありまして嫁さんが姑さんに使われて足が棒になる。
江戸明治のほうが笑いの心が上だったのかな、寄席でも今ほどひどくはなかったように思われますが。

ヨッちゃん様

 馬鹿なことを言うのがユーモアとか笑いと勘違いしている若い人が増えたからでは。
落語でも解説を付けなければ分からないと噺家が言うほどですから。