2012年7月31日火曜日

台湾も火山と温泉の国でした

台湾が火山の国である事は温泉が出る事で証明出来ない事もないが近郊の北側にある陽明山に硫黄臭のある蒸気が噴き出す場所、箱根大涌谷や北海道登別の地獄のようなところがある。
噴出する熱湯を利用して地熱発電が出来ると思ったが台湾の事だからすでに発電しているかもしれない。この付近では住宅や別荘に湯を引いており風光明媚な亜熱帯の風景を見ながら家で温泉に入る生活は温泉の良さが戦後に来られた中国人にも理解されてからは贅沢な事になり富裕層に人気が出て高騰しているようだ。温泉はMRT北投(ぺいとう)駅を降りればあるが公衆温泉は個室以外水着着用であるから注意されたい。
今回鳥見に陽明山へ連れて来てもらい途中に足湯の看板も見た、日帰りで湯浴みに来られるようだ。
台北の市内からアキアカネが避暑に来たのかかなり見られたがもっと上へ行くのかな。


硫黄噴く山へ昇るやアキアカネ  枯沼

2012年7月30日月曜日

ニイニイゼミ


昨日、家の中でじっとしていては体が弱ると思い午前中に散歩に出た、外は薄曇りでかなり強い風が吹いていて心地よい、あまり暑くは感じない。
 神田川を下って浜田山方向へ歩いた、高井戸を過ぎると桜並木があり葉が生い茂り日が当たらず涼しいし郵貯の広大な運動場があり生垣とサクラでさらに涼しくしている。
 所々のサクラの幹から樹液がゼリー状で出ているがクヌギと異なり昆虫はいない。昆虫は2,3か所でニイニイゼミが鳴いているが樹皮と保護色で姿を見つけるのは至難、しばらく行くとサクラの幹の低いところにセミを発見した、ニイニイゼミでこちらに気付いたのだろう薄暗い幹をさらに暗い下のほうへ少しずつ移動し始めた、デジカメを出して覗くとS:1/8でとてもまともに手持ちで撮れないがセミは待ってくれず仕方なく撮ったのが上の写真です。
 このセミは北海道から台湾など南方の方にも生息しているらしいが台北、台中、台南などではお目にかからなかった。
夏になるとまず鳴き出しアブラゼミへと交代してゆく、最近数が減ったし鳴き出しが遅くなったように思うが絶えずニイニイゼミが鳴いているような耳鳴りがするので気づいていないのか。


樹の皮や同じ色したセミが鳴く  枯沼

2012年7月29日日曜日

オリンピックの想い出

台北植物園のハス花
3回目のロンドンオリンピックが始まった、私の記憶にあるのはヘルシンキオリンピックからでどうやって中継したのか知らないが真空管ラジオでアナウンサーの絶叫が波打つように大きく聞こえたり小さく聞こえたり、或いはシーィとかウォーンという雑音と共に放送内容が十分に理解出来ない状態だった。音が波打つのは海底電線を通ってくるから海の波に電線が揺れるからだとまことしやかに解説する人まで出て来た。欧米の都市で開催されると競技が深夜になり起きているだけでも一苦労だった、テレビも無くて新聞写真も不鮮明で今とは比較にならなかった。日本は戦後暫く食料不足が祟って基礎体力不足と体格が貧弱で殆ど入賞しなかつたから入賞しようものなら大騒ぎで両親兄弟や近所のおばさん、通っていた小学校の担任のエピソードまで故郷の地方紙では載ったほどでアナウンサーも興奮して実況し僕らも手に汗握って聞いていた。
それが今日払暁の開会式ではアナウンサーが過去のように経済的にも時間的にもやっと出て来て放送する緊張感、使命感も無く淡々と地球が一つになるオリンピックですなんてしゃべっていた。

開会を咲く朝顔と共に見て  枯沼




2012年7月28日土曜日

自然公園のトンボ

タイワンベッコウトンボ

オニヤンマの類







台湾は鳥の島でもあり昆虫の世界的宝庫と言われており特に蝶はすごく珍しいものが昔は沢山いたらしい。
乱獲で絶滅寸前のものがかなりあるようだ、今でも色彩豊か鮮やかな蝶を展翅し成形したものを箱に入れて土産物屋で販売している、全てが台湾産でないかもしてない。今回も時間的に風が吹くので見られなかったかもしれないが蝶は見なかった。
トンボは種々いましてカメラを補虫網に持ち替えて捕まえたいほどで羽まで濃いベンガラ色をし尻尾を垂らして飛ぶクリオネみたいなやつ、日本のシオカラトンボ、オニヤンマに類似したもの数種が見られるが飛翔速度が速くて写真にはなかなか撮れない。黄色と黒の羽の模様のトンボがいたがこれも動き回り止まらない、やっと止まったのが左上の写真です。
植物園の水路や池にも種々のトンボが見られたがうまく撮れていない。


名を知らぬトンボ飛び来る素早くて  枯沼


ベンガラ色のトンボ

2012年7月27日金曜日

早朝の植物園

思い思いの運動をする

団体で来た人々
前日もっと早く来たほうが鳥が観られるよと忠告してくださったbirderに従って5時過ぎに地下鉄に乗り最寄りの駅から徒歩5分で植物園に着いた。
予想通りご老人が個人或いは団体で植物園内の通路は溢れていた、大きなラジカセを鳴らし揃って体操、ダンス、太極拳をしている。この朝っぱから日本の古い流行歌をかけて20人くらいで合唱している人々、中国の楽器を合奏されている方々と人と音に満ち溢れて朝から鳴いている鳥の声がよく聞こえて来ないし観易い位置に動く事が出来ない。
この朝6時から集まって運動したり踊ったりするパワーは驚きだ、以前住んでいたアパートの付近の小さな公園でもおばさんたちが日本の流行歌をかけてフォークダンスを踊っていた、毎朝練習している事が成果につながったのか全国の大会へ出場したようだ。予想通りと書いたのは空き地があれば人が集まり体操したり太極拳をやる同年代のお元気なご老人が多いからです。


夏朝の陽光強く人踊る  枯沼


歌を歌うグループ




2012年7月26日木曜日

関渡自然公園の干潟

マングローブの花
関渡の自然公園は一部が干潟でマングローブと総称で呼ばれる植物が干潟を占拠しいます、この植物の名前はシロバナヒルギと推定しています。インゲン豆をまっすぐにしたような形の実がなり根元の砂浜に刺さったもののみ発芽してシロバナヒルギの子孫をつないでいけるようです。垂直に刺さる機会はそんなにないので人が差して緑化しているところもあるようです。干潮になると砂浜が現れ無数のカニが現れて砂についている微生物を食べています。着いたときは丁度干潮でシロバナヒルギの根元は泥でカニの穴が無数にあいておりカニが数えきれないくらい活動していました。ムツゴロウかは分からないがハゼのような魚が飛ぶと云うか跳ねていました。
この林の中にはたくさんの鳥が棲んでおり隠れ家でもあります。
関渡では自然保護と観光の目的で林を広げているようで以前は干潟が見え野鳥が餌をつついたり穿り返したりしていたのが樹が茂っていて市内へ通じる自転車道路が出来ていました。

干潟のカニ

マングローブの幼木が生えている干潟

2012年7月25日水曜日

オニユリが咲いた

 
気にかかっていた上水のオニユリが咲いており一部は枯れていた。
今年も何とか咲いた、一部は盗られてしまったが何とか残って花が見られた事は良しとすべき。
自動車道路が両側に出来、環境が変わっても花が咲き続けてくれればよいのだが。そのような事を充分考え道路を作ればお役所の仕事が誉められ後世に残るのだが。

風前の鬼百合また咲き工事直ぐ 枯沼

2012年7月24日火曜日

談話頭家常菜





湖南蛋





紅焼獅子頭

紅焼牛筋大根煮

炒豆苗

清蒸臭豆腐
台北で必ず一度は夕飯を食べる店に行きました、人に知られるようになり3回も引越しし店が大きくなって行きます、お決まりの味が変わって来ていましたが美味しい店。
肉団子の煮つけは相変わらず中華料理のしつこさがない。
名物の茹で卵の炒め物は微妙に味が変わっていてコックが変わったのかもしれない。
牛筋と大根の醤油煮も日本で食べていると錯覚する味で癖になる。
豆苗の炒め物は四川料理店で出すバター炒めが僕の好み。
臭豆腐の蒸し物は好物だったが想像していた味と変わっていたのは暑さで発酵が進み過ぎたためだろう。これに菜飯を頼み
ビール二本と紹興酒一本、腹がくちくて苦しかったが久しぶりに旨い中華料理を食べた至福の一時。菜単には未だ好きな料理があるのだが二人では、今度は人を頼んで食べたいものだ。


よりどりみどりのとりみNo.2も更新してあります。
http://www.numa3731.blogspot.com/

2012年7月23日月曜日

暑かった台北

18日から昨日まで鳥見主体で出かけましたが暑いこと、暑いこと間昼間に外へ出ると確実に熱中症になる陽射し、海洋性気候だから昼間の風が強く枝に止まっている鳥も揺れるし木の葉も揺れるから鳥が撮りにくい。ちょうど22日正午の太陽はほぼ真上にありまして否応なしに日焼けする。僕が夏至の陰を撮ってと頼んだK君がモデルになってくれました、ほぼ陰が無いので手の陰は真下になりました。この時期は三尺下らずとも安心して先生と肩を並べて歩けます。
本題の鳥も日本で見られない鳥の写真が撮れましたので整理して徐々にお目を汚す事にしますが一つだけお見せしましょう。

保護色で木の上の方の何処で鳴いているか探し当てるのが大変です。

2012年7月17日火曜日

もうミズヒキが

玉川上水をぶらついて生き物たちを見て歩いたが相変わらず少ない。
夏草は毎年徹底して草刈機で刈られているので、そのような状態に適性を持つ植物しか生えて来ない。花をつけていた種々の草が消えてなくなった、たとえばオミナエシはご近所の鉢植えではもう咲いているが見られない、ハギも上流の左岸公園では咲いているがこの辺りでは姿を消した。僕が見始めたのは最近だしあまり力を入れずいい加減に見て来たがしっかり観察されている方から見ると悲惨な状態だろうと思う。
まだ梅雨明けしていないがミズヒキが花をつけていたが、穂から根元まで均一に鮮明に撮るのがむつかしい花だ、どこかがぼけてしまう。


夏祭り川面に映えた予告あり  枯沼


18日から22日まで旅に出ます


2012年7月16日月曜日

川岸の壁の穴

一昨日夜から明け方にかけてかなりの雨が降った、雨音がかなり気密の良い部屋にも聞こえてきた。午後から散歩に出て神田上水を通りかかると川の中から川底のコンクリートをたたく水音がしてくるではないか、フェンスに近より覗いてみると普段は苔が生えたコンクリートにあけられた穴からかなりの勢いで水が噴き出している。川をコンクリートで覆ってしまったので川の付近に降った雨水が地下に浸み込み排水されていたのだ。雨の翌日に散歩に通る事があるけれど、壁の穴から水が出ているのを見たのは初めてだ、地下水位が上がっていて少しの雨水でも水抜きレベルに達しているのか或いは大雨で水量が急激に増えたのかは分からないが雨が止んで12時間以上経過するけれど勢いよく排水される、九州の洪水も止んでも水量つまり水かさが減らない所以が頷ける。


夏衣廉価販売汗かいて  枯沼

2012年7月15日日曜日

外人部隊の帽子


予てより家人が鳥見に出かけて首筋が真っ黒に焼けてよくないと言い続けていた、無視し続けたのだが今年は未だピーカンの日照りは無いのだが何故か首筋が暑くてかなわない。寄る年波だとさとり運動用品屋のアルペンへフランスの外人部隊の帽子はないかと探しに出かけた。まさか映画でおなじみの円筒の帽子の首筋に舌がついたのは無いに決まっているがキャップに日除けがついたような戦闘場面に登場する帽子を探したら類似のがありました。どうも頭で考えて作ったらしく生地が薄くアルジェリアで被られているような出来ではない、日が直射すると日差しを感じて暑い、誰かが欧州へ旅行するとき本物を買って来てもらいサハラ砂漠で使用している本物をかぶり夏をしのぎたいものだ。
買って来た帽子をかぶり写真を撮ったがハンフリーボガードのように撮れてしまったので絵画検索からコピーさせて貰いました。


涼しくも蚊は羽音立て我好む  枯沼





2012年7月14日土曜日

早く梅雨明けないかな

この数日雨がいつ降り出してもおかしくないため遠出せず家に居たため写真の在庫も切れて来た。今朝は夜来の雨も上がり晴れたり陰ったりしているが散歩には支障がなさそうなので出かけた、開花を期待した上水のオニユリは未だ咲かずますます蕾を採っていく人がおり先の方の蕾が無くなっている。何回も書くから馬鹿じゃないかと思われるが夏は虫取りが遊びだった僕にとり、このように虫たちがいない夏は寂しい。梅雨が明けていないからかもしれないが夏休み直前だから各種のセミが鳴いてもよいはずなんだがニイニイゼミを一回聞いただけだ。チョウ類、バッタやキリギリス類、ハチ類などなど殆んど見られないのだ。これから8月前半にかけて昆虫採集会、自然観察会など開かれるが虫類が少なくて説明する人は苦労するだろう。また外来種の虫達が増えて未だ図鑑載るか載らないかの種類が出て来て判定や説明に苦労するだろう。
虫達が活動しやすいように梅雨明けが早い事を望む。


雑草と百合丈比べ梅雨明盛り    枯沼

2012年7月13日金曜日

若かった面々が今も

1964年東京オリンピックが開催されてから48年経過した、その年に新しく工場を作り開業させた面々が7名集まり歓談した。街で通りかかっても分からないくらい変貌された方、面影がかなり残っている方様々だったが年がお一人を除いては3,4歳くらいの差で同じような経過をたどって来た人たちで酒の飲み方も昔と変わっていないところが面白かった。
奥さん、子や孫の話は殆どの方が現地で子供が生まれているので名前も顔も知っており子供さんの活躍が共感を持っていた。
ここでも思った事は皆さん同年齢と比べると顔の艶、皮膚の張りに若さがある事だ。特に一人を除き牛乳製造の現場を経験した人ばかりで毎日牛乳をかなり飲んでいたはず、これが習慣となり牛乳や乳製品を摂取する量が今も違う。これが体の老化を少しは抑えていると信ずる、先日の卒業50周年クラス会の学友と記念写真を撮った結果を見ても級友は年相応に老けていた。会社のOB会へ行っても昔の上司がまだお元気で大きな声で艶々したお顔が談笑されている。疫学的に調査すれば有意差が出ると思うのだが。

とんぼ釣りするほどヤンマ見られずに  枯沼 

2012年7月12日木曜日

医者の夏休み

区民検診の内科、目が痛み出かけた眼科、もう予告をくれた泌尿器科の受付で事務の女性が夏休みのお知らせ貰いましたかと必ず聞くか印刷物をくれる。最近はお盆休みと言わなくなったので刷り物をよく見ると月遅れのお盆を外しているのだ、患者もこの頃を休みとするから何処へ出かけても混みあい、連休で休む機会が少ない医療機関にとっては休んだ気分にならないから時期をずらしているのだろう。それにお盆の頃は患者が遊びに出かけて来院しないから仕事も暇だし。
賢い医者様は盆の前後に分けて休まれている、そうもしないと従業員や家族からは何処かへ連れて行けとか連休をと言われるし出かけて込むのは嫌だしの苦肉の策なのだろう。子供の頃の近所の医者様はほとんど休まなかったような気がするが間違いかな。




丁寧に花めぐり飛ぶ夏のてふ   枯沼


2012年7月11日水曜日

区民検診異状結果

今年の検診でも異常値が出た、毎年同じ不整脈の症状が心電図所見で現れた事とHDLコレステロール83mg/dlで保健指導判定値40以下、受診勧奨判定値34以下なのではるかに超過していた。但しLDLコレステロール値は131ですから高血圧を心配しなくても良いとは言いがたく、すれすれで指導判定値と受診勧奨値の範囲内でかろうじて免れた。その他も賞められた数値ではないが範囲内で区役所のご指導を受けなくて済んだ。昨年は医師がメタボシンドローム非該当と判定しても区役所では腹囲が5mm超えているのを見つけて指導すると通知して来た事を昨年書いたが丸投げで下請けの病院が勝手に判断することが気に喰わないのだ、今年はHDLが超え過ぎていると言われかねない。
 そんな事を書き始めたら検診と関係ないが右足の踝が痛み出して同期の通夜はとりやめた。


今巣立つムク(椋鳥)ツミ捕りて親鳥(おや)悲哀   枯沼
写真は獲ってきたツミの父さん

2012年7月10日火曜日

夏が来た

昨日は上水を歩いていたらニイニイゼミが鳴いているのを聞き、今日は空気は乾燥しているが夏の太陽。公園ではヤマユリが例年通り咲いた。上水を歩いた目的は林のバーを見て歩く事、カブトムシやカナブン、ハチ、チョウが樹液に寄って来て軽くアルコール臭のする奴を舐めている写真を撮りたかったのだ。しかし例年樹液が出ている木を見て回ったが全く樹液が出ていないのだ、それゆえプンとアルコール臭もしないのだ。夏は来たようだがバーが林に開店していないから本当の夏ではないようだと思う。我はやや熱中症傾向にあり。


ヤマユリや重そうに咲き又会えて  枯沼

2012年7月9日月曜日

返事

今朝眼科へ行った、待合室で待っていて看護婦に呼ばれた患者が誰も返事しないのだ。いないのかと看護婦さんは待合室を覗くと患者は診察室へ行きつつあるのだ。この現象は泌尿器科でも同じようで医師が何回もマイクで呼んでいる。どうしてハイと返事しないのだろうか不思議でしかたがないのだ。この返事をしない人々は名前が知られるのが嫌なのだろうか、呼ばれたら診察室へ行くのだから姓名が分かると思うのだが。僕と同年輩の患者がほとんどで小学校の時に朝出席を先生が取り大声で返事したはずだが、人前で恰好をつける年でもあるまいし返事して少しでも医者様の負担を減らしてあげるべきと思うが如何なものか。


初蝉や人知れず鳴き我が如し  枯沼

2012年7月8日日曜日

タマムシ

 もういなくなったのだろうか今時分夏休み前の小学校の校庭にあったエノキの上の方を飛び回っていた昆虫、それはタマムシ。
 金緑色と赤に近い色だったと思うが二種類の金属光沢の筋が背中にある甲虫、光線の具合により色が種々に変わるところから「玉虫色の・・・・」などと立場により都合よく解釈できる例えに使われているが最近はタマムシがいなくなると共に使われなくなったみたい。
 僕が初めてタマムシを捕まえて美しい羽に感動していた時に、その羽根を一面に散りばめた厨子があると聞いた、それは素晴らしいものだろうと想像し一度見たいと思った。
 小学校の高学年になり国立博物館へ見学に行った時に玉虫厨子と書かれた薄汚れた汚い台座の付いた箱があった、これが昔聞いた玉虫厨子と分かり探してみてもタマムシの光った羽は見られない。
 先生からここにあると教えてもらったと記憶している、戦後間もない頃で厨子にまで手が届かず磨いてなかったのだろう、しかしタマムシの羽は先日見に出かけたがやはり煤けた二三枚しか見えなかった。接着剤が無かった古代に漆で固めたのだろうが磨いたりしているうちに徐々に剥がれてしまったのだろう。
 子供の頃に想像していたピカピカの厨子が見たかったが自分で作るにしても羽がないのだから仕方がない。


紫陽花を見収める寺傘の列   枯沼

2012年7月7日土曜日

七夕は星祭

 今日は七夕で星祭です、旧暦信者の僕がもっとも旧暦でやるべきと思う行事の一つが七夕。新暦の7月7日は雨季の真っ盛り、たとえ晴れたとしても水蒸気が多くカラッと晴れて天の川と呼ばれる銀河の小さな星の輝までは観ることが出来ない。
 秋の夜空の冴え渡り満天の星、どこまでも続く天の川銀河、星祭はこの時期にすべきであり旧暦の七夕が行事として好適だ、今年は8月24日です。
 旧暦の暦を見て気づいた事は必ず月齢が6.5(上弦の月)と云うことで月が暗いから星祭に最適で空気も乾燥し始めている頃だが寒くもなく星空を見るには好都合。
 かたや新暦だと月齢が変わるし、もし今日が晴れても一昨日が確か満月だったから明るい月が夜空に出て小さな星は観にくい。旧暦の月の満ち欠けが表されている暦だからこそ、この様なことも教えてくれた。
2003年に平塚の画伯を訪ねて七夕を観に出かけたが曇り空で今にも雨が降り出しそうだった。
現在は星を愛でないで飾りを愛でるがプラスチックのどぎつい短冊や飾りが並んだ光景は風情がない、仙台の和紙で作られた飾りは見るとしても勝るし江戸時代からの伝統がある。
ガンバレ東北星祭を月遅れではなく旧暦でやりましょうと言いたいが新暦での日にちが一定せず観光客からは不便でした。

七夕や短冊梅雨に滲みおりて    枯沼

2012年7月6日金曜日

ソフトバンクよ困ったことです

先ほどソフトバンクの店へ出かけた、海外で使う設定がホワイトプランになっているか聞くのみのが用件。携帯を見せてくださいと言うから渡したらエエッ、こんな古いのはどこを見たらよいか分かりません、電話して聞きますからお待ちくださいと若いお兄さんがのたもうた。
オイオイ、2年前に洗濯したから買ったばかりだぜと喉から出そうだったが思い止まった、彼は最新のアイフォンを取り出しソフトバンクへ電話して聞いてくれた、彼なんかは携帯を知らない人種なんだ。せめて古いのは分からないと言わず不慣れな機種ですから調べましてと客に言わせるような従業員教育をソフトバンクは販売店の店員にしていないのだ。
いちいちソフトバンクへ電話してお伺いしなければ回答出来ないのでは電話番号を教えてくれれば自分で掛けたのに。
明日から新しいケータイが発売されアイパッドも安いと勧める事は忘れなかったから売り手としてはまあまあなのだろう。


李熟れ残雪わずか信濃みち   枯沼



2012年7月5日木曜日

バカにつける薬

上水のオニユリが開花しているかもしれないと思い公園へ行く道を遠回りして出かけた、まだ開花せず蕾であった。しかし道路のフェンス近くの株は蕾が盗られている、一本の株の全ての蕾が盗られてしまい極めて残念だ。ノカンゾウの蕾は乾燥させて中華食材になるから照明のない夜間に傍のノカンゾウと間違えたのかと思い見たがノカンゾウは全て蕾が付いているから間違えたのではなさそうだ。以前にムカゴが付かない方がオニユリと間違えた株で全部で20株くらいしか残っていない中の5,6株が蕾が無くなり花が今年は見られない。
毎年花が咲くと盗って行く人がいて画一的な草刈りで減少しているのでたまりかねた方が花を盗らないでくれと大書し掲げてあるのだが不必要な草の手入れをしてくれる面々には効き目はない。


蟻たかり角運ばれてカブトムシ  枯沼



2012年7月4日水曜日

牛の生レバー



牛の生レバーを刺身で食べる事が禁止された事に反対する人がかなりいた、禁止の理由がO-157が検出され食の安全が保てないから。僕はO-157もさることながら内蔵にいる寄生虫が人にも移行する恐ろしさが軽視されていると思う。僕の卒論は動物の内臓の寄生虫からフォスファターゼを抽出し定量する過程があった。芝浦の屠殺場から内蔵を分けて貰い断片から生きた寄生虫を取り出すのだが今思うと恐ろしくなるくらい寄生していたものだ。     
獣医科の友人に聞いたら生煮えの肉を食べて人の内臓、筋肉、脳などに寄生可能な奴は結構いる由。
昔とは家畜の飼養方法や管理が違うからそう多いとは思わないが内蔵組織に食い込んで寄生している種々の寄生虫を思い出すと絶対僕には生で動物の肉、まして内蔵は食べられない。

蜜吸うか伴侶探す夏の蝶  枯沼









2012年7月3日火曜日

もう七月

寒い、涼しいと言っているが暦は七月に入っているが山形の友人が月山スキー場が1日から開かれるが凄い残雪だと写真を送ってくれたが多量の残雪だ。一方道北の名寄、美深は連日32℃を超えて沖縄より暑いと報道された。地球温暖化と言われ地球を取り巻く空気の流れが狂って来たのか、九州では連日大雨で雨雲の通り道みたいに流れている。梅雨と云えばしとしとと降り蒸し暑いのが相場だったが雨音をたてて降っており蓑笠付けて田植えをした農家も現在の降り方だと沁み通りずぶ濡れになる。以前の季節感とか自然の移ろいが乏しくなったように感じるのは僕だけかな。


食う西瓜甘み乏しく日照り待ち   枯沼

2012年7月2日月曜日

懐中時計

古い時計が何個もある、最近は携帯や万歩計についている時計を使っているので腕時計や懐中時計を使う機会が少ない。特にこの懐中時計は山形の工場で頑迷固陋で原価低減に厳しく出向者は自分で稼ぎ出せとしごいてくださったY社長が予期せぬほど頑張ってくれたと突然二年勤務した記念品に下さった金側の懐中時計、鎖でなく紐がついているのだが、この紐の使い方が分からない。ベスト、和服で落とさないように紐をベルト、ボタン穴、帯などに通して縛るのだろう大きな輪、小さな輪がある。本当は裏蓋に記念の言葉を彫るはずだが吝い社長が金時計を贈るから無事卒業記念の字句は自分で彫れと渡してくれた曰くがあり、如何にも置賜人らしい方だと彫らずにいる。


また梅雨と天気図示す顔馴染み  枯沼

2012年7月1日日曜日

サクランボ

三十数年前山形市へ転勤し桜桃が今頃出来る事を知った、梅雨時に成熟するこの果物は雨に濡れると実が割れてしまう大変厄介な果実。それ以外にも春が遅いと花が咲かず、咲いても雪や霜の害があり日照時間が少ないと赤く熟れず糖度が低くと農家の方は大変な思いをしながら育てている事も聞かされた。
僕のいる頃は殆ど無かったが最近は桜の木を覆う大きなビニールハウスで体育館のような感じの畑で栽培している。摘果するときも傷を付けないように注意が必要だし箱詰めするのも大変だと実家が農家の方が教えてくれた。或る雨の続いた日に工場の食堂で真っ赤に熟れた大きなサクランボを食べてくれとおいてあった、雨で濡れて実が割れたのだと提供者がぼやいていた。


桜桃や陽光集め玉となり   枯沼