2011年11月25日金曜日

小三治さんの噺

芝浜が上手かった談志師匠が逝去したので名人といえる噺家は小三治師匠一人になってしまった。
テレビが発達したため話芸に習熟していなくてもテレビの司会、漫談や愚にもつかない話をしていれば飯が食えるようになり芸を磨く人がほとんどいなくなったとその人が誰か忘れたが日本全国で顔が知れ、ちやほやされるのは気分が良いものだと若手噺家自身が語っていた。
子供のころの隣町内、柏木に住んでいたという小三治さんは同じ年、淡々と噺をする、実にうまい落語家だ、師匠は小さんだけど先代の正蔵(彦六と改名もした)と同じような芸風でしっかりとした噺を語る。
何が上手いかと云うと定評だが「まくら」が巧いし面白い、そして噺へ入って行くのだが、その流れが上手いですね。昨夜も録画した二席を見た、「一眼国」と「出来心」だったが自分がローマでホテルで巧妙な泥棒にあった話から泥棒の話しに入った、そして実に憎い語り口で風邪で具合の悪いのを忘れてしまっていた。


鈴懸の色付きかけて子ら写生     枯沼

2 件のコメント:

三四郎 さんのコメント...

僕の睡眠の友のお一人が小三治さんです。今は専ら志ん朝師ですが。百年目の30年目くらいで眠ってしまいます``r(^^;)ポリポリ

さんのコメント...

三四郎 様

 CDで聞かれているのですね、録画専門ですから寝てしまうと観ているのか寝ているのかと
起こされてしまいます。
志ん朝さんは「若い東横落語会」のときから一人巧かったですねたしか三朝と言ったかな。
馬生さんという兄を持ち二人とも父親に似ず夭逝してしまった、今から考えても惜しいですね。